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新たにされた思いの力

神は、あなたの思いが新たにされるために、聖書の約束と真理を通して、具体的な助けと救いを備えてくださっています。

望まない思いが次々と押し寄せ、心が圧倒されていると感じている愛する聖徒の皆さんへ、あなたには大きな希望があります。

カウンセリングの中で、私はしばしば次のような言葉を耳にします。

  • 「頭が勝手に働いているみたいで、うまくコントロールできません。」
  • 「またパニック発作が起きるのではないかと怖いです。あの発作を経験するのは本当に嫌です。」
  • 「過去の出来事がふと蘇り、勝手に入り込んでくる思いを振り払うことができません。その記憶があまりに重く、耐えきれません。」
  • 「不安でいっぱいで、一日をやり過ごすのがやっとです。生活のあらゆる面で後れを取っています。」

あなたはこれらのどれかに心当たりがありますか。

あなたがキリストにあるなら、すでに御霊が与えられています。御霊は、あなたの思いを上にあるものに向けさせ、あなたを絡め取ろうとするものと戦う力を与えてくださいます(コロサイ 3:1-2、ヘブル 12:1-2)。私は、あなたがこうした思考のパターンから解放され得ることを知ってほしいと願っています。そのために、思いを新たにすることについて誤解されやすい二つの考え方を取り上げ、それを正したいと思います。神は、戦うために必要なすべてをすでにお与えくださいました。そして私は、神がみことばの中で与えてくださっている十分な備えへとあなたを導きたいと思います(2ペテロ 1:3-4)。

思いを新たにすることは、単なる前向き思考ではない

私は、人に思いをとらえて従わせることや思いを新たにすることを教える中で、それが単に「どんな状況でも前向きに考えること」だと誤解されやすいことに気づきます。たとえば、けがのために仕事を失い、支払いも滞っている状況を想像してみてください。そのようなとき、単なる前向き思考とは、自分にこう言い聞かせることかもしれません。「とにかく前向きでいよう。そのうち何とかなる。心配しないようにしよう。」それによって一時的な安心感が得られるかもしれません。しかし、主が私たちに望んでおられるのはそれ以上のものです。

もしあなたが否定的な感情を避けるために前向きなことを考えようとしているだけなら、人生の困難に十分に向き合うことはできません。その結果、苦しみという現実に正面から向き合うことが後回しになり、やがてそれはあなたを押しつぶすような不安や絶望感となって、重くのしかかってくるでしょう。

思いを新たにすることは、真実に従って正しく考えることである

単なる前向き思考に代わる聖書的な道は、思いを新たにすることです。それは、思いをとらえ、キリストに従わせることへと導きます(2 コリント 10:5)。そうすることで、あなたは厳しい現実から目を逸らすのではなく、それに正面から向き合い、聖書に従ってどのように取り組むべきかを知ることができるようになります。その結果、困難の中にあっても主に望みを置き、主が与えるときも取られるときも、主をほめたたえ、感謝することができるのです(ヨブ 1:21)。

恐れを感じる状況にあるとき、「きっと大丈夫だ」と自分に言い聞かせるのではなく、神の力と臨在を思い巡らすことができるようになります。そうすることで、神があなたを顧みておられるという慰めと確信が与えられます。それは、状況が好転する場合でも、主への信仰によって困難の中を歩み続けるときでも、変わることはありません。

つらい試練を経験するとき、起こっていることを軽く扱ったり、目を背けたりして、主以外のところに逃げ場を求める必要はありません。むしろ、主の御前で嘆きつつ、罪と苦しみを悲しむことができるのです。なぜなら、神は高ぶる者に敵対し、へりくだる者には恵みをお与えになるからです(ヤコブ 4:6、詩篇 18:6)。

思いを新たにすることは、すぐに終わる受動的な行為ではない

思いを新たにすることについて、私がよく目にするもう一つの誤解は、短い祈りをささげたり、神の存在を認めるだけで、突然楽になるはずだと思い込むことです。痛みのただ中で安らぎを求めたいと願う気持ちは理解できます。しかし、自分の望んでいる時期や方法で結果が得られないと、多くの人があきらめてしまうのを、私は何度も見てきました。

「思いを新たにしようと努力したけれど、どうしてもうまくいかない」と語る相談者の声に、そのもがきの中にある疲れを感じます。たとえば、過去に受けた虐待の傷と向き合っているのかもしれません。出来事を整理し、悲しみを受け止め、それでも希望をもって前に進むことは、一夜にして起こるものではありません。しかし、あらゆる悲しみを主に委ねるとき、主があなたに忍耐深く、あわれみ深くあられることを信頼してよいのです。あなたが落胆することなく、敬虔な歩みのための訓練には、神の恵みに支えられた努力と忍耐が必要であることを覚えていられるよう、私は祈っています。

思いを新たにすることは、日々追い求め続ける歩みである

神は、あなたの弱さを深く理解しておられます。そして、あなたが御もとに近づくとき、困難の中にあっても助けを与えてくださると約束しておられます(ヘブル 4:14-16)。そのように御もとに近づく歩みを日々続けるとき、神のみことばの真実さが明らかになり、あなたのたましいは回復へと導かれます(詩篇 19:7-8)。

あなたは、水の流れのほとりに植えられた木のように、絶えず実を結ぶ者となるでしょう(詩篇 1:3)。神は真実なお方です。だからこそ、思いを神に向け続けるとき、人の理解をはるかに超えた平安を与えてくださいます(イザヤ 26:3-4、ピリピ 4:6-8)。

思いを新たにする歩みを、今日から実践すること

今この瞬間、主に望みを置いてください。あなたが直面している根強い思いに打ち勝つために、主が勝利を与えてくださると信じてください。

今日から、次のことに取り組むと心に決めましょう。

  1. たましいを重くしている具体的な思いを書き出してください。
  2. その重荷に対して、神があなたにどのように考え、どのように向き合うことを望んでおられるかを、聖書から確認してください。
  3. 信頼できる兄弟姉妹、または聖書カウンセラーに助けを求め、一人で抱え込まず、歩みを共に支えてもらい、思いを整え、この戦いの中で励ましてもらいましょう。

罪と戦い、苦しみの中で耐え忍んでいるとき、私たちはしばしば、救いの綱を求める思いに駆られます。しかし神は、あなたが思いを新たにするために、聖書の約束と真理を通して、具体的な助けと救いを備えてくださいました。神のみことばに深く向き合い、神を見つめるとき、それはあなたにとって希望の宝庫となるのです。

【翻訳に関する留意事項】 本記事の日本語訳は、認定聖書カウンセラー協会 (ACBC)の許可を得て作成されました。ACBCは本翻訳の作成を承認しておりますが、翻訳の正確性、完全性、あるいは表現の適切性については、一切の責任を負いません。 内容に相違がある場合は、英語の原文が公式な正本として優先されます。原文はこちらからご覧いただけます。

Translation Disclaimer: This translation is produced with permission from the Association of Certified Biblical Counselors (ACBC). While ACBC has granted permission for this translation, they are not responsible for the accuracy or quality of the translation. The original English text remains the official version and can be found here: The Power of Renewed Thinking

聖書:新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会

  • ポーラ・ヒグチ (Paula Higuchi) は米国認定聖書カウンセラー協会の認定カウンセラーであり、マウイ聖書カウンセリングセンターの所長を務めています。

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